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2023年北海道知事選挙 候補予定者への公開質問状 回答一覧

 2023年4月9日に行われる北海道知事選挙への立候補予定を把握できた方々に公開質問状を送付しました。
 公開質問状の内容と回答は以下の通りです。

公開質問状


泊原発を再稼働させない・核ゴミを持ち込ませない北海道連絡会

代表 市川守弘

 

北海道知事選挙に立候補を表明されている方に対する公開質問状

 

 当連絡会では、様々な分野で活動する約70の団体が、北海道の豊かな大地と子供たちの未来を守るために活動しています。


 寿都町および神恵内村において、特定放射性廃棄物(以下「核のゴミ」)の最終処分場選定に向けた文献調査が始まって2年が過ぎ、北海道は概要調査に進むかどうかの瀬戸際に立っています。この核のゴミについてのお考えを伺います。また北海道電力泊原子力発電所と、政府が推し進めようとしている「原発活用策」についてのお考えを伺います。


 尚、ご回答の内容は広く道民に公開させて頂きます。

 

 

質問1 2000年公布の「北海道における特定放射性廃棄物に関する条例」について、あなたは遵守されるべきだと思いますか。①②③から選んで番号を( )中にお書きください。

 

  ①遵守されるべきだ  ②遵守する必要はない  ③その他   (  )

 

 ①②③それぞれを選択した理由をお書きください(200字以内でお願いいたします)

 

 

 

質問2 寿都町と神恵内村で行われている「核ゴミの最終処分場建設予定地」選定に向けた調査について、あなたは概要調査に進むべきだと思いますか。

 

  ①概要調査に進むべきだ  ②概要調査に進むべきでない  ③その他   (  )

 

 ①②③それぞれを選択した理由をお書きください(200字以内でお願いいたします)

 

 

 

質問3 北海道電力泊原子力発電所の再稼働について、あなたはどう思いますか。

 

  ①再稼働させるべきだ   ②再稼働させるべきでない  ③その他   (  )

 

 ①②③それぞれを選択した理由をお書きください(200字以内でお願いいたします)

 

 

 

質問4 政府が推し進めようとしている原発60年超運転、原発新増設などの「原発活用策」について、あなたはどう思いますか。

 

  ①評価する   ②評価しない  ③その他   (  )

 

 ①②③それぞれを選択した理由をお書きください(200字以内でお願いいたします)

 

 

 

ご協力ありがとうございました。お手数ですが2023年2月28日までに同封の封筒によりご返送いただくか、メールによりご回答いただけますようお願いいたします。

 

2023年2月17日


回答

鈴木 直道 さんからの回答


 

質問1
2000年公布の「北海道における特定放射性廃棄物に関する条例」について、あなたは遵守されるべきだと思いますか。

回答 ①遵守されるべきだ
理由 道の条例は、道議会においてご議論をいただき制定され、道内に処分場を受け入れる意思がないとの考えに立つものであり、現在まで20年以上にわたって、その役割を果たしてきたことは尊重すべきと考えている。

質問2
寿都町と神恵内村で行われている「核ゴミの最終処分場建設予定地」選定に向けた調査について、あなたは概要調査に進むべきだと思いますか。

回答 ②概要調査に進むべきでない
理由 仮に概要調査に移行しようとする場合には、「北海道における特定放射性廃棄物に関する条例」の制定の趣旨を踏まえ、現時点で、反対の意見を述べる考え。

質問3
北海道電力泊原子力発電所の再稼働について、あなたはどう思いますか。

回答 ③その他
理由 現在、規制委員会による審査が継続中であり、予断をもって申し上げる状況にはない。

質問4
政府が推し進めようとしている原発60年超運転、原発新増設などの「原発活用策」について、あなたはどう思いますか。

回答 ③その他
理由 原発は、何よりも安全性の確保が大前提であり、原発の安全性や必要性については、国が責任を持って、丁寧な説明を行い、国民の皆様の理解と信頼を得ていくことが重要と考えている。

   

池田 まき さんからの回答


 

質問1
2000年公布の「北海道における特定放射性廃棄物に関する条例」について、あなたは遵守されるべきだと思いますか。

回答 ①遵守されるべきだ
理由 泊原発の再稼働は、地層などの安全性の確認、防潮堤などの安全対策、避難経路の確保などが不十分であり、道民の安全、安心を確保できる状況ではなく容認できません。「北海道省エネルギー・新エネルギー促進条例」に基づき、環境問題に十分配慮しながら太陽光や風力、バイオマスをはじめとする再生可能エネルギーの導入を促進し、脱原発社会の実現と地域循環型経済の構築をめざすべきだと考えます。

質問2
寿都町と神恵内村で行われている「核ゴミの最終処分場建設予定地」選定に向けた調査について、あなたは概要調査に進むべきだと思いますか。

回答 ②概要調査に進むべきでない
理由 福島第一原発事故を教訓とした原発依存からの脱却にむけたエネルギー政策を国民議論も経ず転換した政府の姿勢は極めて問題です。2030年度の電源構成に占める原子力比率20~22%を達成するためには30基前後の原発稼働が必要とされていますが、すでに核燃料サイクルが破綻しているなかで、方針自体が机上の空論と言わざるを得ません。既存原発の運転期間延長についても設備の劣化が懸念され、次世型革新炉の実現性も不明確です。安全性や経済性、環境問題への時代的潮流を踏まえても、再生可能エネルギーの主力電源化と比率向上にこそ政策資源を集中させるべきと考えます。

質問3
北海道電力泊原子力発電所の再稼働について、あなたはどう思いますか。

回答 ②再稼働させるべきでない
理由 泊原発の再稼働は、地層などの安全性の確認、防潮堤などの安全対策、避難経路の確保などが不十分であり、道民の安全、安心を確保できる状況ではなく容認できません。「北海道省エネルギー・新エネルギー促進条例」に基づき、環境問題に十分配慮しながら太陽光や風力、バイオマスをはじめとする再生可能エネルギーの導入を促進し、脱原発社会の実現と地域循環型経済の構築をめざすべきだと考えます。

質問4
政府が推し進めようとしている原発60年超運転、原発新増設などの「原発活用策」について、あなたはどう思いますか。

回答 ②評価しない
理由 福島第一原発事故を教訓とした原発依存からの脱却にむけたエネルギー政策を国民議論も経ず転換した政府の姿勢は極めて問題です。2030年度の電源構成に占める原子力比率20~22%を達成するためには30基前後の原発稼働が必要とされていますが、すでに核燃料サイクルが破綻しているなかで、方針自体が机上の空論と言わざるを得ません。既存原発の運転期間延長についても設備の劣化が懸念され、次世型革新炉の実現性も不明確です。安全性や経済性、環境問題への時代的潮流を踏まえても、再生可能エネルギーの主力電源化と比率向上にこそ政策資源を集中させるべきと考えます。

   

門別 芳夫 さんからの回答


 

質問1
2000年公布の「北海道における特定放射性廃棄物に関する条例」について、あなたは遵守されるべきだと思いますか。

回答 ①遵守されるべきだ
理由 この条例の中で述べられております「北海道は、豊かで優れた自然環境に恵まれた地域であり、この自然の恵みの下に、北国らしい生活を営み、個性ある文化を育んできた。」 また条例文後段の「私たちは、健康で文化的な生活を営むため、現在と将来の世代が共有する限りある環境を、将来に引き継ぐ責務を有しており、こうした状況の下では、特定放射性廃棄物の持込みは慎重に対処すべきであり、受け入れ難いことを宣言する」とあり、これらの文言はまことに適切であり、私たちは北海道の住む者として、この大地と環境、そこに住む人々の永続する安全、安心を何より優先的に求めますし、守る責務があると強く感じているからです。

質問2
寿都町と神恵内村で行われている「核ゴミの最終処分場建設予定地」選定に向けた調査について、あなたは概要調査に進むべきだと思いますか。

回答 ②概要調査に進むべきでない
理由 核ゴミを北海道に持ち込むこと自体が前提として反対ですので、調査や検討は一切必要ないと思っております。国が数十年前に多くの反対の中で推し進めた原発事業、当初から核ゴミの問題は想定できていたはずなのに後回しにし、今更、核ゴミを国民として、あるいは地方は受け入れるのが人道的であるかのような主張することそのものがこの事業が初めから破綻していたことを意味しています。どの観点から見ても自然豊かなこの北海道を思い見るとき、核ゴミの調査でさえ不自然と考え、断固拒否いたします。

質問3
北海道電力泊原子力発電所の再稼働について、あなたはどう思いますか。

回答 ②再稼働させるべきでない
理由 1、電力は足りております。
2、再稼働するならば安全確保、保守点検、その他で莫大な費用がかかります。その費用はむしろ廃炉の為に使っていただきたい
3、そもそも、維持管理する上での保守点検員の人々に過度の負担を掛けており、働く人が少なくなっていく昨今、今後の人員確保及び高度な安全維持点検整備は困難となると想定できるから
4、トルコで起きたような地震が日本でも、北海道でも起きる可能性はあると言われております。また北朝鮮がミサイルを発射しており、万が一、泊原子力発電所が標的にされたり、誤って着弾しようものなら完全にお手上げです。
5、そもそも福島第一原子力発電所の想定は甘く、結果的には世界最大の原発事故を起こし、誠意ある心からの陳謝も見られず、その後の事故処理も完全に座礁しているこの現実を見ますと、再稼働などはしたいということは何があっても言えないはずです。
6 、科学技術の発展は良い面もありますが、戦争の武器、核関連、その他人体と自然界に悪影響を及ぼす可能性のあるものの開発と実用には「高い人間性」が伴うベです。野心や、金や、名誉や、権力、欲望に埋没するような人間性では豊かさよりも危険性、不安、被害が必ずあります。核は徳の低い人間がコントロ-ルできる、またしようとすべきものではありません。権力者たちはそのことを真摯に認め、わきまえ、謙虚になるべきでしょう。

質問4
政府が推し進めようとしている原発60年超運転、原発新増設などの「原発活用策」について、あなたはどう思いますか。

回答 ②評価しない
理由 前述の最後に述べた通り、原発60年超運転、新増設、は僭越と倣慢の極みです。今の原発は安全ですなどと言う言葉には決して属されません。福島の方々の苦しみ、悲しみ、忍耐、苦労、くやしさ、憎しみを強い教訓として慎み深いエネルギー政策を考慮し、国民、道民での調和の元での話し合いを重ね、本当に安全、安心なエネルギーを考えていくべきでしょう。 原発は全国すべて廃炉にすべきと私の良心は述べております。