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2023/11/1「北海道寿都町と神恵内村の各文献調査報告書の公告・縦覧ならびに説明会の実施に関する要請書」を提出

 2023年11月1日、経済産業省と原子力発電環境整備機構(NUMO)に「北海道寿都町と神恵内村の各文献調査報告書の公告・縦覧ならびに説明会の実施に関する要請書」を提出しました。

 

 2023年11月10日付で経産省とNUMOから回答が届きました。

経済産業省宛の要請書と、回答

経済産業省宛の要請書


 2023年11月1日

経済産業大臣 西村 康稔 様

泊原発を再稼働させない・核ゴミを持ち込ませない北海道連絡会
代表 市川守弘

 

北海道寿都町と神恵内村の各文献調査報告書の公告・縦覧

ならびに説明会の実施に関する要請書

 

 このたび原子力発電環境整備機構(以下、機構)による北海道寿都町・神恵内村での文献調査の報告書作成が終盤を迎え、報告書の公告・縦覧ならびに説明会の実施が近づいてきたことから、貴職に対し以下のように要請いたします。

 

 

1.縦覧および報告会の期間について

 北海道民があまねく縦覧と説明会参加の機会を保障されるために、当該都道府県全域の住民の意見を聴くに十分な期間を確保するよう機構に対し監督・指導することを要請します。

 

2.説明会の公告について

 「特定放射性廃棄物の最終処分に関する施行規則」には「説明会の開催を予定する日の一週間前までに公告しなければならない」とありますが、説明会の十分な開催周知のために少なくとも一月前には公告するよう機構に対し監督・指導することを要請します。

 

3.説明会の開催場所について

 首長および住民から要望があった全地域、後志全域、および最低限でも北海道総合振興局の所在地14か所での開催を確保し、また、首長および住民から希望のあった地域では複数回の説明会を開催されるよう、機構に対し監督・指導することを要請します。

 

4.説明会の内容について

 当該都道府県住民にとって遠い将来にわたって多大な影響を与える特定放射性廃棄物最終処分場建設に関する説明会を、機構の主張を周知することのみを目的とした場とすることのないよう、報告書の内容について住民から出た意見を機構が持ち帰り、報告書の再検討を行い、再検討の結果については再度、公告・縦覧され、重ねて説明会が行われるよう、機構に対し監督・指導することを要請します。

 

5.書面による意見の提出について

 「特定放射性廃棄物の最終処分に関する施行規則」には「報告書の内容について意見を書面により提出することができる」とありますが、例えば10月13日の特定放射性廃棄物小委員会で説明された「文献調査段階の評価の考え方(案)」についてのパブリックコメントの扱いを見ると、寄せられた意見のうち形式的な面の指摘だけが「評価の考え方」に反映され、内容に対する疑義などは、その理由を示すことなく取り上げられませんでした。このような意見公募のあり方を続ければ国民は意見を提出する意欲を失い、行政の民主的なあり方が根底から損なわれます。文献調査報告書に対する意見募集においては、提出された意見が報告書の再検討に生かされるプロセスを踏むことを要請します。

 

以上

 

 ご多忙とは存じますが、以上の要請への回答を同封の返信用封筒かメール添付にて11月10日までにご送付いただきたくお願い申し上げます。


経済産業省からの回答


 令和5年11月10日

泊原発を再稼働させない・核ゴミを持ち込ませない北海道連絡会

市川 守弘 様

経済産業省資源エネルギー庁

電カ・ガス事業部放射性廃棄物対策課

 

 

 令和5年11月1日付けで送付された別添の要請書について、以下のとおり回答します。

 

 

 貴会から頂いた要請も参考にしながら、法令に基づき、文献調査報告書についての公告及び縦覧並びに説明会の開催を適切に進めるよう、原子力発電環境整備機構を監督・指導してまいります。

 

以上


NUMO宛の要請書と、回答

原子力発電環境整備機構(NUMO)宛の要請書


 2023年11月1日

原子力発電環境整備機構
理事長 近藤 駿介 様

泊原発を再稼働させない・核ゴミを持ち込ませない北海道連絡会
代表 市川守弘

 

北海道寿都町と神恵内村の各文献調査報告書の公告・縦覧

ならびに説明会の実施に関する要請書

 

 このたび原子力発電環境整備機構(以下、機構)による北海道寿都町・神恵内村での文献調査の報告書作成が終盤を迎え、報告書の公告・縦覧ならびに説明会の実施が近づいてきたことから、貴職に対し以下のように要請いたします。

 

 

1.縦覧および報告会の期間について
 北海道民があまねく縦覧と説明会参加の機会を保障されるよう、当該都道府県全域の住民の意見を聴くに十分な期間を確保することを要請します。

 

2.説明会の公告について
 「特定放射性廃棄物の最終処分に関する施行規則」には「説明会の開催を予定する日の一週間前までに公告しなければならない」とありますが、説明会の十分な開催周知のために少なくとも一月前には公告することを要請します。

 

3.説明会の開催場所について
 首長および住民から要望があった全地域、後志全域、および最低限でも北海道総合振興局の所在地14か所での開催を確保し、また、首長および住民から希望のあった地域では複数回の説明会を開催することを要請します。

 

4.説明会の内容について
 当該都道府県住民にとって遠い将来にわたって多大な影響を与える特定放射性廃棄物最終処分場建設に関する説明会を、貴機構の主張を周知することのみを目的とした場とすることのないよう、報告書の内容について住民から出た意見を持ち帰り、報告書の再検討を行うことを要請します。また再検討の結果については再度、公告・縦覧し、重ねて説明会を行うことを要請します。

 

5.書面による意見の提出について
 「特定放射性廃棄物の最終処分に関する施行規則」には「報告書の内容について意見を書面により提出することができる」とありますが、この意見提出が形式的なものに終わることのないよう、提出された意見を報告書の再検討に生かすことを要請します。

 

以上

 

 ご多忙とは存じますが、以上の要請への回答を同封の返信用封筒かメール添付にて11月10日までにご送付いただきたくお願い申し上げます。


原子力発電環境整備機構(NUMO)からの回答


 2023年11月10日

泊原発を再稼働させない・核ゴミを持ち込ませない北海道連絡会
代表 市川守弘 様

原子力発電環境整備機構
地域交流部

 

要請書への回答について

 

 拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

 さて、2023年11月1日付で貴会より拝受いたしました要請書につきまして、下記のとおり回答申し上げます。

敬具

 

 

 北海道寿都町および神恵内村における文献調査報告書の公告・縦覧ならびに説明会の実施に関し、要請書を頂戴いたしました。
 今回ご要請いただきました「1.縦覧および報告会の期間について」「2.説明会の公告について」「3.説明会の開催場所について」につきましては、関係都道府県ならびに関係市町村の北海道・寿都町・神恵内村からのご意見をお伺いしながら、法令に基づき、丁寧に進めてまいります。
 また、「4.説明会の内容について」「5.書面による意見の提出について」につきましては、丁寧な情報提供等に努めるとともに、期間内に寄せられた意見書に対し、適切に対応してまいります。

 

以上